3.22.2011

友の死

先週末は大きな事件があった。
3月18日16時20分に会社の後輩が41歳で他界した。彼は昨年11月下旬に会社で倒れた。倒れたといっても自ら体調の異変を感じ周辺の人間に救急車を要請。苦しみながらも意識のある中での救急搬送であった。その時の苦しそうな彼の顔を見たのが今生の別れになってしまった。
ただそのときは周囲の人間も含めおそらく本人も生死に関わる事になるとは思っていなかったと思う。彼の病名が大動脈瘤破裂であったのを知ったのはその日の夕刻過ぎに病院に付き添った彼の上司からの報告で知った。しかも緊急手術をするために病院を探していると。その時私は一昨年に伯父が同病を原因とする多臓器不全で他界しているため正直その話を聞いて私は彼の死を覚悟した。そのことを同じプロジェクトをしている担当者に連絡。まさか生きている人間の事を「俺は死ぬと思う」などとふざけたことは言えないので「相当難しい状況である」、「帰ってきた時に恥ずかしくないようにしっかりやって行こうと」伝えた。
その後手術は成功し一般病棟に移り面会も出来るようになり会社の人間がお見舞いに行くようになった。私は迷惑になると思いあえて面会には行かなかった。
彼は12月24日に退院。思い過ごしでよかったと私は安心した。それは本人も含めて皆そうであったろう。
ところがその日の晩にまた救急搬送。今度は肺炎だった。
その後数度の手術をしたらしい。が、回復に向かい集中治療室からも出たらしい。リハビリなんかも始まっていたようで初夏には退院の予定だったらしい。
しかし17日に急に脳で出血。18日未明には意識不明になっていたらしい。
そのことは彼の妻からのメールをもらった会社の人間にそのメールを読ませてもらった。
18日の日は元々呑みに行く約束があった。中止にしてもらおうと思ったけどなんか一人でいるのがいやで妻にそういう部分を見せたくも無かったので呑みに行った。
呑んでいたら大学時代からの友人から離婚成立との連絡。そいつの事も心配だっただけに一安心。「おめでとうって言ってくれ」って。
その日は本当に良く飲んだ自力で帰宅したとは言え酩酊状態。1時ごろに帰宅。
翌日はお通夜に参加。東京から駆けつけた後輩(他界した後輩と同期)らと野田で待ち合わせて茨木市の斎場へ。私の上司なんかも来ていた。多くの会社関係者。彼は4人も子供がいただけにそちらの関係者も大勢来ていた。総勢200人はいたと思う。挨拶をする奥さんが痛々しかった。
その日は梅田で会社関係の人間10人程でお清め。
翌日は葬式。野田で10時に待ち合わせて私の同期と東京から来ている後輩(他界した後輩の同期)と3人で茨木の斎場へ。後輩は同期5人とのみに行きそのあと尼崎で自分の友人と飲み朝3時まで飲んでいたらしい。
11時から告別式は始まった。多くの人間が泣いていた。現役でしかも41歳での他界、誰もが胸を締め付けられる思いであったと思う。4人の子供もまだ幼い。そんな中、奥さんや今度中学生になる娘さんは気丈に振る舞い来客に対する挨拶をしていた。もうここまで来ると何を見ても胸を締め付けられる。
お焼香をする時彼の遺影に向かい誓った。彼の志は聞いていた。そのことを実現しようと。
指先から流れ出るお香の流れ出る時間が妙に長かった。全てが流れ終わった時別れと誓いにけじめがついた。最後に合掌し自分の気持ちに整理をつけた。喪主である奥さんに一別。あの顔も忘れられない。周辺では多くの人がすすり泣いていた。私の隣でも大勢の後輩が泣いていた。
最後に出棺前に一般参列の私たちにもお別れをさせて下さった。
棺に収まる彼の死に顔は真っ白。眠るような穏やかさはあるものの病気との闘いに力尽きた感じだった。さすがに気持ちに整理がついているとは言え動揺した。「○○○○左様なら」と呟き彼の肩に花を置いた。その時私の目の前でやはり彼の顔を見た人間が数名泣き崩れていた。その後出棺。遺影を持つ長女と彼が余りにもそっくり。それはそれで胸を締め付けられる。
出棺後も多くの人がボンヤリとして斎場から去れないでいた。
私は会社の人間と数名連れ立って梅田で食事。その後東京から来ている後輩と十三でお清めと言うことで15時から21時まで飲んでいた。さすがにいくら飲んでも酔わ無かったというか酔った気分にならなかった。昔話やこれからの事、1月にも後輩が他界しているのだがその者のお別れの会の時の事などを話した。金曜日に飲んだ相手からメールをもらったので電話しその後輩も彼と話をした。いずれにしてもなかなか帰宅する気分にはなれなかった。
21時過ぎに帰宅。彼とは加島の駅で別れた。
帰宅した。妻にお塩は?
と、聞かれ十三の飲み屋でキャベツを食べるのに塩気が足りなかったから使ったと事実を報告した。
この日は妻の誕生日。本当は家でパーティをする事にしていたけど事実上中止にしてしまった。
他界した人間が酒の飲みすぎではと指摘されている中のこの飲み方は少し反省しないといけないなあ~。でも何か特に十三では奴がそこにいたような錯覚すらしていた。また来世で会おう。

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